車を売る方法は大きく分けてディーラーの下取りと中古車販売店の買取があります。他には個人売買などもありますがここでは外しておきますね。
この中でも一般的なのが、ディーラーに下取りに出す方法ではないでしょうか(車を売る人の約8割がディーラーで下取りに出すと言われています)。
基本的に下取りは買取よりも安くなるのですが、なぜ下取りを選ぶことが多いのでしょうか?
そこで今回は車を下取りに出すメリットとデメリットについて解説していきます。
Contents
車を下取りに出すメリットは?
そもそも車の下取りって何?
車の下取りとは車を新しく乗り換える際に行われる売却方法です。新しい車を購入する代わりに今の車を下取りに出すことで、その下取りで得たお金を次の車の購入代金に充てられるというもの。
下取りと聞くとディーラーのイメージが強いですが、中古車販売店でも下取りは行っています。
新しい車を購入する店舗で今の車を売却することを”下取り”と言います。
下取りは次の車の購入代金に充てられるため、現金を手にすることは基本的にありません。
車の購入と売却をスムーズに行える
車を下取りに出す一番のメリットは、車をスムーズに乗り換えられることです。車を購入するお店と売却するお店が同じであるため、売却の手続きも同じお店で一貫して行うことができます。
また車の売却資金を購入資金に充てる場合、購入先と売却先が違えば時間がかかる場合があります。売却額がなかなか分からず、新しい車の購入が遅れることになりかねません。
その点、下取りであれば新車代金から下取り価格を差し引いてくれるため、資金管理が楽になります。車の購入と売却をスムーズに行うことができます。
新車の納車まで今の車を乗り続けられる
ディーラーで下取りをすると次の車が納車されるまで今の車に乗り続けることができます。普段車を乗らない方であれば大したことのないように思えますが、仕事や通勤で車を使う方であれば大切なことですよね。
もし車検の問題などで納車前に車を下取りに出す必要があってもディーラーの場合は必ず代車を貸してくれます。
中古車販売店で下取りに出しても代車を貸してくれる場合はありますが、すべての販売店が貸してくれるというわけではないようです。販売店で車を下取りに出す場合は、事前に代車の貸し出しの有無を確認しましょう。
新車の値引き交渉・古い車でも値段を付けてくれる
新車の購入は誰もが安く買いたいと思うもの。交渉次第で数十万円値引きしてくれることもありますが、人気の車種は一切値引きできないこともあります。
営業マンが値引きをしたくても、ディーラーの販売戦略によりできないこともあるようです。
そんな場合に使えるのが下取りを使った値引き交渉です。新車の値引きが出来ない代わりに下取り額を上げてもらうことで、実質的な値引きとして活用できる場合があります。
またディーラーは新車の販売で利益を上げるため、本来値段が付かないような車でも新車の値引きとして下取りに値段を付けてくれることもあります。
車を下取りに出すデメリットは?
ディーラーと中古車販売店はビジネスモデルが全く違います。ディーラーは新車を販売して利益を上げるビジネスモデルに対し、中古車販売店は買い取った車を再度販売して利益を上げるビジネスモデルです。
このビジネスモデルの違いがディーラーのデメリットに関係します。
車の下取りは安くなる傾向に
ディーラーは新車を販売して利益を上げるビジネスモデルです。下取りした車で利益を上げる必要がないため、積極的に下取りを行うことはありません。
新車販売の利益を飛ばすようなギャンブルは絶対にしないため、中古車相場よりも安く下取りする傾向があります。
また下取りは新車代金から値引きされるため、本来引き出せる車体の値引額と下取り額の区別が分かりにくいという一面があります。
”本来引き出せる値引き額”と”下取り額”を把握するためには、まず下取りを抜いて車体の値引き交渉を行い、その後で下取りの交渉をするようにしましょう。
車を高く売るなら下取りよりも買取!
車を下取りに出す最大のメリットはスムーズに車を乗り換えられることです。購入から売却まで一貫して行うことができるため、急いで乗り換えたい方にはおすすめの売却方法でしょう。
ただしその分下取り額は安くなりがちに。少し手間が掛かってもいいから車を高く売りたい方には、中古車販売店の買取が断然おすすめです。
一括査定で+10万円以上を狙う
ディーラーが新車の販売で利益を上げるのに対し、中古車販売店は買い取った車を再度販売して利益を上げるビジネスモデルです。
中古車販売店は売りに出す車がないとビジネスができないため、買取には力を入れています。相場ギリギリで買い取ることも惜しまないのです。
ただ販売店によって買取する車に得意・不得意があるため、売るお店によって高く売れたり安くなったりと当たりハズレがあるのも確か。
A社では”50万円で売れた車”がB社では”70万円で売れた”なんてことがよくあるんです。
とはいえ1人であちこちの買取店を回るのは大変手間が掛かるもの…。そこでおすすめなのがネットの一括査定を使うことです。
一括査定を使えば最大10社の業者から査定を受けられる上、自宅に出張査定に来てくれます。
複数の業者の見積もりを比較した上で売却できるため、1店舗の買取だけでは実現できなかった高価買取を期待できるんです。
まとめ
「車を売る=下取り」と思っていた人もいるのではないでしょうか。今でも車を売る人の約8割が下取りを利用しているデータがありますからね。
車の下取りにはメリットとデメリットがあります。良いことと悪いことを総合的に判断して納得のいく車の売却を実現してくださいね。